「鉄人28号ジオラマ2」完成画像1

鉄人2

「鉄人28号ジオラマ2」完成画像1


先に「鉄人28号ジオラマ1」を完成させました。この制作には、平成15年(2003)初夏6月ごろから、同年11月までかかりました。およそ半年の制作期間だったわけです。

ところが、ここに「鉄人28号ジオラマ2」と題した最新作は、同15年(2003)11月から制作開始したにもかかわらず、年はとうに越してもはかどらず、平成16年(2004)9月12日(日)、ようやく完成、撮影の運びに至りました。

原因は、いろいろあり、まず相変わらずの不器用さが、時に思うように模型制作を進ませてくれず、そのために意欲激減して、制作中途でしばし投げ出したこと。

さらに、割合自由な舞台設定で風景を組み立てた前作に比べて、今回は、「鉄人28号」原作者、故・横山光輝先生の漫画のイメージを再現しようとの計画を立てたため、横山先生の漫画に出て来る、金田正太郎少年の豪邸など、なるべく劇中登場物に似せて再現すべく、制作する意図で始めたものの、これも技術拙く、思うに任せないことたびたびに及んで、意欲減退したこと。

つまり原作にある程度忠実に造型物を再現しようとしたことで、まるで深い雪の中を歩くような苦痛を自らに与えてしまった結果、思いもよらぬ作業難航を生じたことが原因となりました。

結果、前作をさらに上回るおよそ11ケ月という、一年に迫る長期間を費やしたのち、ようやく完成の運びとなりました。
ただ、このかん、原作者、横山光輝先生が、ご自宅で焼死という非業の最期を遂げられました。

このことが、私の最後の意欲を奮いたたせ、作者への哀悼の思いもいや増したことにより、名作ロボット漫画を世に送り出して、少年だった私たちをおおいに楽しませて下さった横山光輝先生への、お礼と鎮魂の気持ちを込めて、制作最終段階に臨むことが出来ました。横山光輝先生のご冥福を謹んでお祈り致します。



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